【BOSS GT-1】ギタてぷ管理人が本気で音色をつくってみた

BOSS GT-1の中から使える良い音色の組み合わせをセレクトして音色を作っていきました。

今回はギタてぷ管理人が本気で作ったGT-1の音色をご紹介します。無料でダウンロードできるリンクをご用意していますので、お気軽に使ってみてくださいね。

今回の記事はコラム的な要素が多いので、目次からダウンロードできる項目まで飛んでしまってかまいません。前書きはざっと目をとおしてくれたらいいです。

はじめに

プロギタリストとして活動してきて、いろんなギターやエフェクターと触れ合ってきました。僕がプロで活動していた頃のマルチエフェクターはPODがすごいって話題になってた頃。当時としては革新的なプリアンプはプロの音楽家もレコーディングで使用するくらいには人気だったマルチエフェクターでしたね。

それからずいぶん経った現在、ハイエンドなマルチエフェクターはもちろん、さらに飛躍的な革新を遂げています。BOSSでもGT1000GT1000COREは、もはや一台で最新のレコーディング環境が整ってしまうほどのマルチエフェクターですし、他にもKEMPERアンプリチュードなど、プロが愛用する名機はたくさん生まれています。

僕は、これからギターを始めたい方、ギターの音作りに悩んでいる方に、まず最初にオススメするエフェクターがBOSSのGT-1です。最低限かつ必要な分のエフェクトが搭載されているだけでなく、内蔵のプリアンプOD/DSのクオリティは一切の手抜きなしと言っていいくらい、高品質で。そしてGT-1は安く手に入るからです。

ほかにも、ライブに持ち運びが便利なコンパクトな大きさであったり、割り当てられるエフェクトの数に限りがあるからこそ、マルチエフェクターの基礎と応用を学べたり、といった、いろいろ良い面はあります。

ハイエンドモデルのBOSS GT1000シリーズであれば、プロギタリストが音色つくったら、そりゃいい音になるでしょ?って話なんですよね。ではGT1000の兼価版のBOSS GT-1で音色を作ったら、プロの場合どーなるの?って素朴な疑問に今回、答えたいと思います。

プロギタリストが本気でBOSS GT-1で音色をつくると、どうなるのか?

結論から述べるなら、「超高額なヴィンテージ・ギター」と「震撼するほどの総額のエフェクトボード」を素人のギタリストさんが使って奏でるギターの音色より

圧倒的に良質な音色を「初心者入門モデルのギター」と「BOSS GT-1のみ」でつくることができます。もちろん、その良い悪い、というのは、音楽をプロでやってきた僕の私見であり、その人その人が良い音色だと思えばそっちのほうがいいんだと思います。

~10数年前のモデルのマルチエフェクターだったら、難しいですし「やっぱりマルチの音だね!笑」って音楽の現場では笑わられること受けあい、なんですけど、GT-1だとの作りこみ次第で、現場でもバレないんじゃないかなってくらい、良い音色をつくることができます。

さて、音色つくりにおける、プロギタリストとそうでない人の違いは何かという点をお伝えします。

『耳』と『音を再現する感覚と技術』の違い

僕のように音楽のプロとして仕事をしていた人なら、能力がある人ほど、忙しすぎるくらい、レコーディングなどの仕事をする機会が増えます。仕事を断ることができずに体調を壊してしまうスタジオ・レコーディングミュージシャンは多い。僕も週20~30曲くらい、新譜のレコーディングをしていたので、毎週のように様々な音をギターに限らず聴いていました。

そうしていくうちに、いろんな側面で耳がよくなっていきます。たとえばギターの音、ひとつとっても、明るい、暗い、まるい、尖っている、ツヤがある、シック、みたいな感覚が瞬時に分かるようになります。耳コピやアドリブの時の音を取ることがとても簡単になっていくのはもちろん、耳がよくなることによって

このギターの音、もう少し艶出しつつ、奥行きは少しだけ後ろにしよう」とか「もう少し尖りをとって、ツルツルさせて中低音のあの辺に芯を出そう」とか、そういう感覚と変える技術が、耳を鍛えたこと、場数を経たことによって素人よりも圧倒的に高いのがプロギタリストの特長といえます。

プロが作ったGT-1の音色を聴いてみよう(無料ダウンロードリンクあり)

今回、BOSS GT-1に搭載されているプリアンプOD/DSの歪み系エフェクトの中から、いくつかの使える音色を作成してみました。パソコンのBOSS TONE STUDIOでファイルを読み込むことで、簡単にお手持ちのGT-1にインポートが可能です。

それぞれの基本的なエフェクトの組み込みをした音と、それらをプロでも使えるレベルまでチューンナップした音色を作りました。

BOSS GT-1のTipsで紹介した組み合わせです。

ORANGE AMP – PPC412キャビネットの鳴りが素晴らしく、プロのユーザーが多いオレンジアンプ。OD/DSは自然なギターソロ用の音色になるようにMID BOOSTを採用。

→ ORANGE AMP – 無料ダウンロード

Marshall AMP – マーシャルアンプの良さを最大限生かすように基本の組み込みをして、そこからプロユースの音色を作成しています。OD/DSにMarshall Guv’norをかけて、ザ・マーシャルって感じの音に仕上げています。

→ Marshall AMP – 無料ダウンロード

HiGAIN STACK – BOSS GT-1オリジナルのプリアンプとOD/DSのGT-1独自のMDP技術が生かされている歪みのA-Distの良さを生かすように組み込みしています。

→ HiGAIN STACK – 無料ダウンロード

MATCH DRIVE – MAtchless D/C-30の豊かな中音域のドライブに相性の良いBOSS BD2をOD/DSに搭載して、ニュアンスのある艶やかなオーバードライブサウンドに仕上げています。

→ MATCH DRIVE – 無料ダウンロード

CRUNCH – クランチサウンドを自然にブーストさせるためにプリアンプにPRO CRUNCH、OD/DSにCRUNCHを搭載したサウンドです。

→ CRUNCH – 無料ダウンロード

VOX AMP – VOX AC-30TBの良い意味でクセのあるブリティッシュな歪みにOD/DSでRATを合わせたサウンド。個性的だけど、好きな人はドハマりする音に仕上げています。

→ VOX AMP – 無料ダウンロード

Soldano – Soldano SLO-100を若干改造した仕様に設定。スティーブ・ルカサーなどの80年代のスタジオミュージシャンの音、そのまんまの音に仕上げています。OD/DSはシンプルにOD-1で軽くブーストしています。

→ Soldano – 無料ダウンロード

R-FIRE – MESA/Boogieアンプらしい音で、中低音域の芯と粘りの良いサウンドに仕上げています。MESA/Boogieのアンプの音域を変に弄りたくないのでOD/DSにはA-Distをマウントしてメサブギーの良さを消さないチューンにしています。

→ R-FIRE – 無料ダウンロード

EVH5150 – エディ・ヴァンヘイレンのために作られたアンプがEVH5150。炎の導火線の『暗闇の爆撃 – Eruption』仕様にセッティングしています。GAINを絞れば中期~後期のヴァンヘイレンサウンドにもできます。

→ EVH5150 – 無料ダウンロード

Jimi’sFAZZ – ジミ・ヘンドリックスのPurple Hazeのライブバージョンのぶっ飛んでる感じの音色仕様にしています。OD/DSはFAZE FACE仕様の60’sFAZZです。

→ Jimi’sFAZZ – 無料ダウンロード

BIGMUFF – BIGMUFFらしい超ロングサスティンとブーミーなFAZZサウンドを再現しています。右手で弦をミュートしたら左手だけで演奏できちゃうの楽しいですよ。

→ BIG MUFF – 無料ダウンロード

for METAL – BABYMETALさんや北欧メタル系のメタルサウンドです。2000年代以降のメタルシーンの曲に相性が良いと思います。

→ for METAL – ダウンロード

実際にレコーディングやスタジオに持っていっている音色

最近、ギターを再開してから、いくつかのレコーディングやラジオ形式の配信などをしてきました。GT-1らしくない上質のサウンドを3つご紹介します。

Solo Cristal – アドリブでラジオ配信する時によく使うサウンドです。芯があり音域のレンジも広く、ペダルに特殊な仕様でアサインしたGAINコントローラーとギター本体のボリュームノブで優しいオーバードライブからハードロックやメタル系まで何でも弾ける仕様にしています。

→ Solo Cristal – ダウンロード

Solo Ruby – よりスタジオ・ミュージシャン的に完成された音でヴィンテージ・ギターのような煌びやかさと心地よい枯れ感のある音色です。同じく特殊なアサインをしていて、ジャンルを選ばない仕様にしています。

→ Solo Ruby – ダウンロード

Solo invincible X – 僕がギターにハマるきっかけになったXのhideちゃん仕様の音色です。初心者入門モデルでレコーディングレベルのX-JAPANサウンドを出すために作りました。ペダルアサインでワウをかけたらDAHLIAのギターソロの音も簡単に弾けるhideちゃん仕様の音色です。

→ Solo invincible X – ダウンロード

おわりに

それぞれの音色を聴き比べてみていかがでしたか?これらの音色はすべてBOSS GT-1と初心者入門モデルの中古のギター(メルカリで4999円のPhotogenic)と、そこそこのシールド(20年前くらいに買った4000円くらいの)で演奏しているサウンドです。演奏フレーズは適当ですが、音色の違いが分かればいいかと思って弾いてます笑

「高いギターじゃないと良いサウンドは出ない」と嘆く人は多いです。

「高いエフェクターをたくさん積まなきゃ良い音は出せない」と信じて疑わない人も多いです。

そうやって、ヴィンテージ・ギターをローン買いしたり、エフェクター沼で気づけば〇〇万円使ってる、なんてことは当たり前に起こります(ギター界あるある)

今回の演奏した音色ってGT-1を定価で見積もってもギター本体、GT-1、シールド、弦、ピックなどを合わせて総額43,000円くらいで済んでいます。というわけで最後に一言。

ギターが安かろうがエフェクターが安かろうが良いサウンドはつくれます!

今回ご案内した無料の音色パッチデータを、自分自身で編集したり、有料のセッティングを買って中身を勉強したりしてみるだけでも、良い音をつくる技術やコツが分かると思います。とりあえず上記のような散財のループに入るくらいなら、まずは良い音色を買うって選択をしてみてくださいね。たぶん損はあまりしないですし、そっちの方が何倍もお得だと思いますよ♪

今回の音色を全て手に入れられるComplete Bundleこちら。単品購入より21,360円引きで35種類の音色を入手することができます。

すべての音色が入ったBundle。これがあればほとんどのジャンルのギターをプロ品質の音色で弾けちゃういます

とりあえずギタてぷのファンクラブ会員になって下さる方はこちらよりどうぞ

この記事を書いた人

ギタてぷ管理人:ギタてぷサイトの運営管理をしている人。プロのギタリストとして活動後16年間守秘義務を真面目に守ってギターを辞めていた。2022年夏頃にギターを再開。プロのいじ。詳細は以下のリンクよりどうぞ。
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