初めてのギターを手に入れたら何をしたらいいの?

↑ギターをまだ手に入れていない方はこちらの記事を先に読んでおいて下さい。

「エレキギターを手に入れた!さて、何か弾いてみようかな…」

そう思ってもまだ何も知らないわけで、最初って「じゃあ具体的にどうやってギターを弾くの?」とか「ギターの練習って最初は何をどうやったらいいの?」とか、始めようって段階だとそういう疑問や不安、心配ばかりでいっぱいですよね。

そこで、ここでは、ギターを手に入れた方が

何をやればいいのか?どんな練習をしていけばカンタンにスピードをあげて上達できるのか

その辺の話をしていきます!

まずは僕自身がギターを手にして弾きはじめた頃、中学2年生の秋くらいの話を書いていきます。そのあとに上達するための具体的な方法をお伝えします。エピソード要らないって人は目次から飛ばして読んで頂いて構いません

僕が初めてギターを弾きはじめた頃にしていたこと

僕がギターに興味を持ったのは中学2年生の夏の終わり。夏休み中に担任の先生が企画してくれたバーベキューイベントのあとに、先生のお宅にお邪魔しました。

そこで、生まれて初めてエレキギターを目にし、先生の持っているギターを弾かせてもらいました。この瞬間の楽しく、そしてワクワクする感覚は今でも鮮明に覚えています。

そして先生に「僕の家にボロボロのクラシックギターがある」と伝えたら、「持ってきておいで!弦を張ってあげるから」そう言っていただいて、後日持っていって、

終戦後の怪しい日本のメーカーさん(SAKAI)のクラシックギターに、アコーティックギターのスティール弦を張ってもらいました!当時はエレキはなくって、友達は親がエレキギターを持っていたり、親にねだって買ってもらったりしていて、羨ましかったけど、クラシックギターもギターなので最初は問題なかったんです。

このクラシックギターが僕のギター人生のスタートです。状態はとても悪く弦から指板までの高さがあり得ないくらい高いギターでした…初心者入門モデルの弾きにくさが10なら、このクラシックギターは100,000くらい弾きづらい(めっちゃ弾きにくいw)

今になって考えてみると、それが後ほどに良い影響を産んだと思います。ギタリスト養成ギブスみたいなギターでしたね笑

そうして先生からバンドスコアを借りて、スティール弦を張ったクラシックギターで僕は

X JAPANのコピーを始めました。最初に練習した曲は、BLUE BLOOD というアルバムの中のWeek Endという曲です。もちろん、CDは自分で買いましたよ(懐かしいなぁ)

XのWeekEnd(BlueBloodバージョン)のコピーから僕はギターを始めました

練習するといっても、スティール弦を張ったボロボロのクラシックギターだと高いフレットのを弾くことは不可能に近いです。なので、まず、最初のほうのパワーコードのフレーズを練習しました。

Week Endのイントロの「ジャッジャッジャジャー」みたいなフレーズですね。クラシックギターの実際の出音はボッボッボボーでしたけどwww

パワーコードという簡単な押さえ方ですら、すごくチカラの必要なギターでした。でも楽しくて毎日練習していましたね

↑当時はインターネットもYoutubeもなくって、先生や友達からバンドスコアの読み方を教わってました笑

そして、ある日、限界を感じて、初心者入門セットを雑誌についていた通販のハガキで注文します。XのhideちゃんモデルのFernandezから出てたTARGET MG-50Xです。

↑先生注文したぜ!という報告と、届いた初心者入門モデルのFernandez TARGETの 「MG-50X」今も大切に弾いてます♪

中学2年生の12月初頭からエレキギターを始めて弾き始めます。ギターを始めて2~3カ月経過していました。その時に感動したのが

エレキギターってめっちゃ弾きやすい!」ということ^^;

初心者入門セットかつ初心者入門モデルだったんですが、弾きやすいし、ちゃんと音が歪むし、超楽しいってなりました!笑

とはいえ、ギターソロなど、高フレットのフレーズを弾けるギターを持てたとはいえ、当時は全然弾き方が分かりません。なので当時は担任の先生に雑な質問を投げかけたりしていました笑

↑先生曰く、ギターソロは基本的には完コピですが、雰囲気。気持ちの問題で練習するなら完コピらしい(生徒の質問に真摯に答えてくれる先生でした)

これはどうやって弾くのですか?」ではなく「ソロは割とざつにやるの?」ですよ!笑

質問からしてギターの演奏はとても下手そうですね。実際、この頃、僕は同じタイミングでギターを始めた友人たちの中でダントツで一番下手でした僕が将来ギターのプロになることになるなんて夢にも思わなかったでしょうね笑

僕自身、エレキギターを弾き始めた頃、クラシックギターよりは弾きやすくはなったけれど、友人たちの演奏するギターは何をやっているのか、さっぱり分からないし、パワーコード以外、一切練習していませんでしたから、まあ、成長が遅かったです。最初は^^;

そこで僕は考えました。どうしたら先生のように上手に弾けるのか?」「どんな練習をしていけば、友達につけられた圧倒的な差を、遅れを取り戻せるだろう?」というふうに考えて毎日のギターの練習を工夫していったんです。

それから半年~9カ月の間に、あっという間に友人よりもギターが上手になりました。友人たちよりも当時の内容がとても上達しやすい練習方法だったのだと思います。というわけで

以下より、「当時の練習方法」や「プロになるまでに大切にしてきた練習」や「16年間まったくギターを弾いてなかった自分が半年余りでプロ時代の演奏レベルまで戻れた理由と練習方法」を元にした具体的な上達のポイントヒント(Tips)をお伝えしていきます。

好きなアーティストさんの演奏からコピーを始める

僕でいうと、X JAPANの楽曲ですね。あなたの好きなアーティストさんの楽曲だったり、好きなアニメ漫画主題歌のギターみたいな感じでもいいです。弾いてみたい!弾けたら楽しい!そういう楽曲の中から、現実的に最初の段階で弾けそうなフレーズのギターを練習します

僕のケースだとクラシックギターでまず、Week EndBLUE BLOOD Ver.)のパワーコードフレーズを練習しました。ギターソロはずいぶん後になってからです。Week Endのギターソロを弾けるようになるまでにギターを始めてから9~10か月かかっています。一般的にいえば、かなりテクニカルギターソロなのでWeek Endのような楽曲のギターソロの練習にそれなりの工夫が必要になってきます。

目的に合わせた練習をしよう

あなたがギターを手に弾き語りをしたい場合には、オープンコードの練習を最初から始めた方が良いと思います。反面、まずはギターをただカッコよく簡単に弾けるようになりたいという場合には、パワーコードを最初に練習した方が上達スピードは早いです。

↑Cコードのオープンコードとパワーコードの例。もっと簡略化できますが一般的なものを載せておきます。

僕はの楽曲の練習から始めたので、必然的にパワーコードから始めました。オープンコードをちゃんと弾けるようになるまでに一年以上かかっています

(覚える気がなかったのと難しく感じたのと両方の理由で笑)

最近いろんなSNSYoutubeなどでギター始めたばかりのギター初心者の方が、しっかりオープンコードを練習して弾けているのをみて、すごいなー!って観ています。それくらいオープンコードは最初大変ですし、パワーコードはすごく簡単なんですよね

最終的にはどちらもできるようになるので、目的に合わせて、とにかく楽しくマイペースに出来ることを増やしていくのが、ギターの上達のコツです。練習も自分なりに弾きたいフレーズに合わせて楽しんで練習していって下さいね。

メトロノームを使おう(初心者~上級者まで共通です)

みなさん、アーティストさんの原曲に合わせて弾いていませんか?と、僕はよく訊ねるんですが、かなりの人が原曲に合わせて弾いていることが多いです。かくいう僕自身も上京するまでの間は原曲に合わせて練習していたんですけど、これが上達の妨げになるんです。

理由は簡単で、アーティストさんの音がガイドになってて自分の演奏の音が実際より上手く(良く)感じたり、本来のギターから出た音が聴きにくいこと、そして一番の理由は「メトロノームを使わない限り、しっかりしたリズム感が鍛えられないから」です。

↑こんな本格的なメトロノームの話ではないです。無料アプリとか電子メトロノームでOKです笑

音楽というのは、基本的にリズムからできています。4分の4拍子とか、8分音符とか、音楽の授業で習いましたよね?あれです。すべての音、すべてのフレーズはリズムから構成されています。

自分だけで弾くことを独奏といいます。独奏ならいいんですけど、バンドをやったり、レコーディングをする時、リズムを鍛えているかいないかで、実力差が一瞬で分かります。それくらい大切なこと

バンドを組んで、ギターもベースもドラムもバラバラなタイミングで演奏していたら、すごく残念な感じになるし、音が揃わないと音圧(音の迫力)もなく、残念なバンドになってしまう。その根本的な原因、理由も同じくリズムがバラバラだから、なんです。

それくらい、リズムは大切。そしてリズム感を鍛えるにはメトロノームでの練習は必要です

必ずメトロノームを使って練習をしましょう。これは上達したい全てのギター弾きの方に言えることでどんなにテクニカルなフレーズが弾ける人でもリズムがダメな人だと下手なギタリストだと僕は思っています。

もちろん、メトロノームといっても、学校にあったような本格的なやつではなくて大丈夫です。BPM(曲のテンポ)を指定して、「ピッピッピッピッ」となったり「カッカッカッカッ」と鳴るスマホアプリとかで大丈夫です。僕は上京してすぐの頃、電子メトロノームというポータブルタイプのものを使っていましたが、今は自分で作ったカウベルの音のメトロノームデータで練習しています。

弾けないフレーズの対処方法

先述のメトロノームの項が前提になりますが、弾けないフレーズをどうやって克服するか?という問いの答えは「ゆっくりしたテンポから少しずつ原曲のテンポに近づけていく」という方法が一番効率的にも上達面でも確実に良いです。

例えばXのWeek EndであればBPM(テンポ)168くらいが原曲のスピードです。原曲のスピードで演奏が困難なフレーズがあったら、原曲のテンポのBPM168から下げて練習をします。難解なフレーズなら、まずBPM90で練習して弾けるようになるように練習を始めます。次にBPM100に上げて練習をして弾けるようになる…そのまま10ずつテンポを上げていく過程を繰り返します最終的にBPM168で弾けるようになるまで、ゆっくりしたテンポから練習していくのです。

そして、この練習方法を磨くことで原曲よりも速く弾くことも可能になります。僕は普段の基礎練習(合計30分くらい)BPM90~220までのメトロノームを各BPM2分強ずつ、10ずつテンポをあげていく流れで基礎練習をしています。Week EndギターソロならBPM200だとしても余裕を持って弾くことができます。僕にとってはWeek Endのギターソロは人生で初めて弾けるようになったギターソロだし、今では簡単なフレーズだからです。

↑僕の基礎錬用のメトロノームデータ。こんな感じの再生リストを作っておくと便利です♪

テーマを持ってギターの基礎練習をしよう

練習できる時間は人それぞれ違いますし、時間は有限です

僕自身、現在は音楽とは違うお仕事をしていて時間が限られていますからギターを練習できる日には最低30分は練習をするけれど、まったく練習する時間のない日だってたくさんあります。みなさんもお仕事学業アルバイトなどで一日の中でギター練習に使える時間って限られていますよね

その限られた時間の中で「何をやるか?」「どんな課題に取り組むか?」「何をマスターするためにやるのか?」これらを明確にして基礎練習をするのと、何も考えずに闇雲に弾きたいことを弾くのとでは、上達スピードが違います

もちろん、最初は自分自身の課題も分からないし、できないことばかりあるのがスタートラインです。だからまずは弾きたいフレーズや楽曲の中で出来そうなものから始めるのが一番です。

ある程度練習していくうちに自分自身のギター演奏の弱点がみえてきます。たとえば「オープンコードは得意だけど、ギターソロが弾けないなぁ」とか「パワーコードは簡単だけど、オープンコードやアルペジオ(コードの分散和音のこと)が苦手だなぁ」とか「ギターソロは弾けるけど、カッティングは全然ダメ」とか、人それぞれ、自分の苦手分野、弱点がでてくるんです。

その弱点を克服するためには、テーマを決めて取り組むことが大切です。もちろん得意なことを伸ばす長所を伸ばす練習も大切です。その場合も練習にテーマ、目的をしっかり持って取り組んだ方が上達のスピードは早いのです。

右手は得意なんだけど左手がすごく苦手」だったら、左手をスムーズにする練習を基礎練習の内容に組み込む。「左手は得意なんだけど、右手がすごく苦手」だったら右手に焦点・フォーカスをあてた練習内容にする。「片方だけだといけるけど、右手と左手が上手く合わない」だったら、両手のタイミングと正確性を高める練習をする、みたいにいろんなアプローチを持って、日々の基礎練習の内容を組んでいくと良いです。

↑左手だけトレーニングする時と両手を合わせた奏法(オルタネイトピッキング)の練習用の例
↑アルペジオの練習フレーズ例。Eコードのひとつずつの弦を分けて弾くパターンです。
↑Cのオープンコードの練習例。Xはブラッシングではなく、この場合6弦を弾かなくていいのでXを記載しています。

苦手なフレーズは、ゆっくりしたBPM、テンポから少しずつBPMを上げていけばいいまだ必要じゃないってフレーズは無視して大丈夫。表現したいギターの奏法が明確なら、それに沿ったテーマを持って日々の基礎練習を取り組んでいけば、それが最短の上達への近道になりますから。

ギターは楽しく練習することが一番

ギターの練習をしていくと、特に最初は指が痛くなったり変な力みが入って手が痛くなったりしますよね。そうなったら「少し休もう」ってくらいのペースでいいんです。

指が痛いとか、つらいとか、そういった点に目がいくと、長い目でみたら練習って続かないんですよ。指先の皮膚が痛いのはともかく、無理なチカラが入って手の筋肉を痛めたり、違和感のある痛みを感じたりした場合には、必ず練習を休みましょうしっかり休んで手が痛くなくなってから、フォームの改善や力むクセを直していけばいい。そういう緩さも時には必要です

その日、何度やっても上手くいかないって日もあると思います。寝て下さい。次の日にギターを練習すればいい睡眠っていうのは、ギターに限らず音楽の演奏にとっても大切なものなんです。ギターの基礎練習において、テーマを決めてコツコツ基礎錬をしていくことで乗り越えれない壁っていうのは、そんなにないです。もちろん、時に誰かのアドバイスもいるだろうし、ヒントを得る必要だってあると思います。そうしたものも、壁にぶつかることで見えてくるものです。壁は乗り越えるために、克服するためにあるのです。

むしろ、できないことがあるとしたら、できないことをできるようになる楽しみがあるんだって思えたらいいんだと思います。けっこう、そういうメンタル面って大切なんですよね。

ギターの練習、そしてギターを演奏をすることギターの音色を作ること、ギターを奏でること。人前で演奏したり、SNSYouTube演奏動画音声ファイルをアップして人に聴いてもらうことそれらが楽しい!って思えるような姿勢の工夫ギターとの向き合い方をしていってください。

楽しんでギターを弾いていきましょうね♪

→まだギター買ってないけど弾きたくなってきた!という方はこちらの記事をどうぞ

この記事を書いた人

ギタてぷ管理人:ギタてぷサイトの運営管理をしている人。プロのギタリストとして活動後16年間守秘義務を真面目に守ってギターを辞めていた。2022年夏頃にギターを再開。プロのいじ。詳細は以下のリンクよりどうぞ。
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